スタートアップ

海外のWebプッシュ配信サービス紹介:OneSignal

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前回に引き続き、海外のWebプッシュ関連スタートアップから注目のサービスを紹介したいと思います。

今回紹介するのはOneSignal社です。こちらもCrunchBaseに掲載されていますが、調達額が200万ドルとRoostより多く、Y Combinatorや日本の楽天も出資しています。2014年創業で、アプリのプッシュ通知から始まっているようですね。紹介文章を読む限りは最近はパーソナライズ機能に注力している感じです。

Webサイトを見てみると目立つところに「High volume, cross platform push notification delivery.」というメッセージとともに各種プラットフォームのロゴがあります。どうやら、クロスプラットフォームでのプッシュ通知ができるというのを差別化ポイントにしているようです。ロゴにCocos2d-xやUnityがあるように、スマホアプリおよびゲームアプリでの利用も想定しているようですね。

トップページのfeaturesのコーナーを見ると、

・15 Minute Setup
・Real Time Tracking
・Incredibly Scalable
・A/B Test Messages
・Segmentation Targeting
・Automatic Delivery

とあります。この特徴から察するに、スケーラビリティを確保しつつ、プッシュ効果の精度向上をサポートすることでプロダクト価値を作っていこうという考えが見えてきます。

 

Chrome向けプッシュ通知サービスも運営

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一方、今年の4月頃からChrome向けのプッシュのページが公開されています。冒頭の資金調達もこのタイミングにあわせてアナウンスしています。こちらはアプリ版に比べると配信数よりも精度向上周りの機能やWordpressのようなブログやEコマースのプラットフォームとの連携に力を入れているようです。アプリのプッシュ通知に比べると新しい技術でもあり、競合状況を考えると、徐々にこちら(Chrome向け)メインになってくるのかもしれません。

 

というわけで、RoostとOneSignalという海外のWebプッシュ関連サービスを比較してみました。どちらもサイト内で「Engagement」という単語を使用しており、メッセージだけ見ると同じようなことを言っているのですが実現方法に違いがあるのがおもしろいですね。

Roost:通知センター機能をWebアプリで実装。どのブラウザでも同じ使用感でプッシュ通知
OneSignal:アプリ向けプッシュに加え、Chromeにフォーカスしたプッシュ通知も開始

 

我々が運営するPushnateはどちらかというとOneSignalに近い考え方のサービスといえるかもしれません。

これは、まだWebプッシュ周りの特に通知管理系の仕様が固まってきていないのと、「プッシュ通知」というコミュニケーションの本質を考えると大量配信よりはターゲティングの精度向上が必要なのではないかと考えているからです。

このへんはまたの機会に詳しくお伝えできればと思います!

海外のWebプッシュ配信サービス紹介:Roost

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さて、今回はちょっと趣向を変えて海外のプッシュ通知系のスタートアップ、特にWebプッシュやService Worker周りのプレイヤーを紹介してみたいと思います。

今回紹介するのは「Roost」です。

Techcrunchのスタートアップ企業データベースのCrunchBaseにも掲載されているのですがどうやら同じ名前の会社が数社あるようでややこしいですね。

2009年に創業、当初はRSSに代わる読者との接点をつくるためにプッシュ的な手法を提供しだしたようです。「サイトを更新したよ」とかを通知するイメージでしょうか?
本国では約70万ドルの資金調達をして事業運営しているようです。

サービス内容は一言でいえばWebプッシュ通知サービスではあるのですが、特徴はブラウザを閉じているときだけのプッシュ通知だけでなく、ウェブサイトに通知センターもしくはメールボックス的な通知機能をつけられるという点です。そのためサポートしている環境が広く、ChromeはもちろんiOSのSafari、IE、Firefox、Operaといったブラウザもサポートしています。また、ジオターゲティングでのプッシュ通知も可能で、O2O的な使い方もできそうです。

利用料は月間10万プッシュまでは29ドル(30日間は無料)、他にカスタム版という応相談のプランがあります。管理画面での分析機能なども一通りそろっていていろんな環境でWebプッシュを試したい人に向いていると思います。

ただ、現時点ではWebプッシュ自体がChromeしか対応できないので仕方はないのですが、正直この見せ方はサービスの一貫性が見えづらいと感じました。

個人的にはWebプッシュの凄さというかセールスポイントは、他のネイティブアプリと同じくOSレベルの見せ方で通知が送れることだと思います。ブラウザで閲覧できるWebサイトの一機能としてであれば他にもソリューションはありますし、LINEやメールアプリに比べてユーザー・デベロッパー双方から見た利便性が高いわけでもないので差別化も難しそうです。強いて言えばメール自体が徐々に使われなくなってきているので、そこをフォローする効果はあるのかもしれません。

日本や米国はiOSのシェアが高いためこういう状況になりがちですが少し目線を変えると各国さまざまな普及状況ですので、今のWebプッシュ関連サービスは、どのエリアでサービス展開するか、というのも大きなポイントになりそうですね。

ブラウザ向けのプッシュ通知サービス「Pushnate(プッシュネイト)」を開始しました!

はじめまして、Pushnateというサービスを運営している有賀(@yukikazu)です。

本日から始まりました当ブログでは、AndroidおよびWeb版のChrome42から実装されたWebプッシュ機能について、機能に関する国内外の関連情報および、弊社にて運営中のWebプッシュ配信サービス「pushnate(プッシュネイト)」に関するお知らせや事例などを紹介していければと思っております。

2015年4月にリリースされたChrome42。そのちょっと前のベータ版時点でService WorkerによるWebプッシュ通知が話題になっていました。タイミングよく4月に開催されたGoogle Developer SummitでもService Workerを紹介するセッションが開催されたのは記憶に新しいところです。

ちょうど、FacebookのInstant articlesiOSの広告カット機能ネタなど、最近の各プラットフォームの動きを背景にWebかアプリか?という話題もにわかに盛り上がってきた感があります。国内外でもいくつかService WorkerによるWebプッシュに関連したサービスが出てきており、まだまだ黎明期の仕組みではありますが、我々も実践しながらアウトプットしていければと考えております。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。