Webプッシュ配信

WebプッシュのオプトインUI事例(Chrome Dev Summit 2016 サイトから)

あけましておめでとうございます。本年初投稿です。当ブログのテーマであるWebプッシュ、昨年はペイロード対応などもあり導入サイトも増えましたね。Pushnateでのプッシュ配信数もおかげさまで成長し続けることができました。とはいえ、まだまだ普及はこれからだなという感じですので今年もService WorkerやProgressive Web Appまわりを注視していきたいと思います。

今年1発めはプッシュ許可(オプトイン)のUIについてです。

WebプッシュのUI、特に最初にプッシュ通知の許可(オプトイン)の取り方は迷うポイントですよね。
依然としてChromeのオプトイン表示はそっけないので、まだしばらくはWebサイト側で工夫が必要ですが、先日「これはいいな」というケースを見つけました。

それは、昨年秋に開催された「Chrome Dev Summit 2016」のサイトです。今はもう表示されないのですが、会期中はページ左下のアイコンをクリックするとこんなウィンドウが表示されるようになっていました。

Chrome Dev Summitのプッシュ許可

Chrome Dev Summitのプッシュ許可

このイベントはたくさんのセッション(+YouTubeでの中継)で構成されているので、それぞれの開始時の通知としてWebプッシュが使われていました。これだけの大きいイベントだからこそできる使い方ではありますが、受け取る通知の種類を指定できるというのは他ではあまり見かけない使い方です。今後もしChrome内のUIが向上されるとしたらこんなふうになるんじゃないかという予感もしますね。

というわけで1発めは短めになりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

BtoB向けドリップマーケティングの中で発揮されるブラウザ向けプッシュ通知の特性

4ead7400dbecc5301c429956c91936c1https://zapier.com/ より

1年近く前にこちらの記事を書いたときには、主にマーケティングオートメーションの文脈で、WebプッシュをメールやSNSを含むコミュニケーション手法と比較する形式で書きましたが、1年の間でいろいろ得た知見もあり少し違う軸で考メモ的に書いてみたいと思います。コミュニケーションというよりファンクション面でWebプッシュがマーケティングオートメーション、特にドリップマーケティングにおいてどう作用するかについてです。

「ドリップマーケティング」とは、シナジーマーケティングの用語ページによると

ドリップマーケティングとは、顧客と段階的に、ある程度自動化されたコミュニケーションを行うマーケティング手法のこと。

ステップメールを利用した施策がドリップキャンペーンと呼ばれることがあるように、メールマーケティングと類似した、その延長上にある概念とも言える。メールマーケティングと異なるのは、ドリップマーケティングはアプローチ手段がメールに限らず、電話やSNS、Webを通じたコンテンツなど様々なチャネルを使用してコミュニケーションを取る点である。

とあります。定義上、ユーザーへのアプローチ手段は様々ですが、トラッキング効率など考慮するとBtoB用途においては実質的にWebサイトやメールが中心になります。そしてサイト内でのある行動(特定ページの閲覧やお問い合わせなどのコンバージョン)をトリガーにドリップする場合、事業者側からの能動的なコミュニケーション手段は現在のところメールがメインです。ユーザー(=見込み客)がWebサイト上に滞在していればサイト内のインタラクションも可能ですが、アクセスしている時間は短いのでそれだけじゃ足りないです。

メールとWebサイト、Webプッシュ通知それぞれの特徴をまとめると、

メール:
非同期で時間軸を広くカバー、情報量の多いコミュニケーションができるが、大量に受け取るメールから選んでもらう必要がある。

Webサイト:
アクセスしている間に限るが、流入チャネルやサイト行動に基づいたバナーやレコメンドなど自由な表現ができる。

Webプッシュ:
メールアドレスがなくてもサイト内行動をもとに非同期かつ即時性の高いアプローチができるが表現力に劣る。

要は、WebブラウザのUXの延長でありながら時間軸を広くカバーしつつ、良い場所に通知できるというのがWebプッシュの特性です。プッシュ通知というとコミュニケーション的な文脈でばかりとらえてしまいそうですが、サイト内行動をベースに考えるとすぐ思いつくだけでも以下のケースがあります。

ECサイト:
発送お知らせ、注文やキャンセル確定、品切れや入荷通知、決済などの操作しわすれ(カート離脱、カゴ落ち)

ツール・Saas:
時間のかかる処理の完了、お問い合わせ、デモ利用、操作途中の離脱

コミュニティ・SNS:
友達の近況アップデート、自分へのリアクション

これら以外にも流入チャネルを組み合わせることで幅広い機能が実現できます。

例えばECサイトならセールのお知らせなども可能ですが、メールやSNSでもできることを考えると、Webプッシュに適しているのはこのあたりではないかと考えています。今後は、ただ伝えたい内容を送るだけでないサービスの具体化が進んできそうですね。

Webプッシュマーケティングにおける6つのトピック(Google I/O 2016から)

先日開催された「Google I/O 2016」の中で「Deep user engagement with web push notifications」というセッションがありました。

他にもプログレッシブWeb関連のセッションがいくつかあり、その中でWebプッシュに触れているものもありましたが、単独で扱っているのはこのセッションだけでした。というわけで、本セッションの内容から特にマーケティング的に重要そうなポイントを6つピックアップして紹介したいと思います。(Web Push プロトコルの話など一部割愛している箇所もありますので詳しく知りたい方は動画もご覧ください。)

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Chrome 50 ベータ版にて待望のペイロード機能が加わります

先日、Googleの日本語ブログでもお知らせがありましたが、Chrome 50 ベータ版が公開されています。

サイトからプッシュ通知を使って、ネイティブ アプリケーションと同じ方法でシステムレベルの通知をトリガーできるようになりました。

ついに待望のペイロードが実装されます。

最新バージョンの Chrome では、サイトで通知データのペイロードをプッシュ メッセージに含むことができるようになるため、サーバーの確認は不要になります。ユーザーのプライバシーを保護するため、プッシュ通知のペイロードは暗号化しなければなりませんプッシュ通知のペイロードPush API 仕様の一環であり、Firefox では既にサポートされています。

今までとは少し通知の仕方が変わることになります。そしてすでにFirefoxではサポートされているとのこと。
今までもこのブログではペイロードについて触れてきましたが、当初の予定である49ではなく、50での実装となりました。

今まではWebプッシュ通知といっても、実質固定のメッセージをユーザー全員に表示するという仕組みでしたが、これによりユーザー行動や属性に合わせたプッシュ通知が可能になります。やっとブラウザでもネイティブアプリと同じレベルで使えるようになるということです。(Facebookのように力技でそれを実現していたケースもあります)

JavaScriptコードを設置するだけでプッシュできるということもあり、これまでは個人ブログや小規模サイトで使ってみるというケースも多かったですが、これからはよりサイトと密接に結びついているような、Webサイトのユーザー体験全体に関わるような使い方も出てくると思います。

Chrome 50が正式版になり、それが行き渡るまでは少し時間かかりますが、今年の年末にはペイロードを使ったプッシュが普通になるのかもしれませんね。

広告効果向上ツールとしてWebプッシュを活用する

メールなどのリテンション手法と比較したブラウザからのプッシュ通知の特徴として、Webアクセス中の行動内容を元にパーミッションを取れるということが挙げられます。

情報入力したかどうかでなく、Web上の行動状況を起点としてユーザーとの関係が作れるので、例えば

  • 特定のサイトからのアクセス(リファラ)時のみプッシュ許諾を出す
  • 初回訪問 / 再来訪 の場合のみプッシュ許諾を出す
  • 検索エンジンやソーシャルメディア経由アクセスの場合のみプッシュ許諾を出す

などが可能になります。

そしてこれらの中で最も費用対効果が見えやすそうなのが「広告経由のアクセス時のみWebプッシュ許諾をとる」という施策です。

これは、ディスプレイ広告のクリックのみならず、オーガニック検索に比べて来訪ワードが取得しやすいリスティング広告でも有効です。

というわけで今回は広告訴求するいくつかのケースを対象にどんなやり方がありそうかまとめてみました。

ケース①:アプリインストール促進広告

こんなイメージのページに遷移したところでプッシュ許諾を取ります。

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スマホサイトやアプリ内広告から遷移し、主にランキング形式で人気アプリを紹介するようなページです。通常、クリックのコストに対して1ダウンロードあたりの獲得コストで収支を管理します。主に広告が入り口ページになるので、Webプッシュ通知により再来訪が1増えればその経済的な価値は把握しやすいケースといえます。

ケース②:ECサイトの商品広告

広告のイメージ(Criteoのバナー例)

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ECサイトにおいては、商品データを利用して、大量の商品パターン広告を出稿することがあります。リスティング広告はもちろん、最近はデータフィードによるリターゲティング広告などもあります。広告クリック経由で、特に初回訪問となったアクセスの場合、商品データやセール情報と組み合わせて後からWebプッシュをすることにより、高いリターゲティング効果が期待できると考えられます。

商品購入のECサイトだけでなく、旅行や不動産、中古車情報サイトなども同じような考え方ですね。

ケース③:BtoB向け製品のWebサイト

Salesforceなどに代表されるSaaSと呼ばれるジャンルの製品です。

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BtoB向け製品の特徴としては、見込み客の母数が少ない半面、比較的単価が高いということが挙げられます。このようなケースではむやみにWebプッシュの許諾をとろうとせず、サイトに訪問してからの行動も踏まえるのが良いでしょう。

  • 一定時間Webサイトに滞在していたらプッシュ許諾
  • 直帰せずに次のページを見てくれたらプッシュ許諾
  • ページ下までスクロールしてくれたら(= 情報を読んでくれたら)プッシュ許諾
  • 無料Ebookをダウンロードしてくれたらプッシュ許諾

など、一定のエンゲージメントができたと判断できる行動をベースに設計することで、より効果の高いユーザーとの接点が持てます。

本日紹介した機能はまだPushnateでは利用できないのですが、今後のWebプッシュ自体の仕様追加により可能性が高くなる見込みです。現在の使われ方など見ながら今後検討していきたいと思います。

Webプッシュ事例紹介:ICS MEDIA様

本日は、いつもと趣向を変えてPushnateを使ってWebプッシュ通知を実施されている事例を紹介してみたいと思います。

今回紹介するのはICS MEDIA様のWebサイトです。インタラクション設計を中心に事業を展開されている株式会社ICS様が運営されているオウンドメディアです。SSL環境ですが、共通ドメイン型のWebプッシュを設置されています。

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ページ上部に「プッシュ通知設定」というリンクがあります。

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これをクリックすると・・

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こんな風にモーダルウィンドウが出てWebプッシュ通知の受け取り設定ができます。このモーダル周りはPushnateの機能ではなく、ICS MEDIA様のほうで作られたものですね。Pushnateのプッシュ受け取りの設定画面はまだちょっと寂しげなので、この例のように、どんな情報が届くのかを事前に伝えるのは非常に良い例だと思います。

少し実装に手間がかかってしまいますが、ぜひご参考ください!

RSSからのWebプッシュ配信と購読数バッジをリリースしました!

先日、2つの新機能をリリースしました。

RSS配信機能(独自ドメイン型、共通ドメイン型の両方に対応)

ブログなどのRSSフィードのURLを登録しておくと、記事更新のタイミングで自動的にプッシュ通知を配信します。配信種類から「RSS配信」を選択し、フィードのURLを登録してください。

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プッシュ購読数バッジ(共通ドメイン型のみ対応)

プッシュ通知の購読用ボタンのデザインが少し変わり、購読者数を表示できるようになりました。(更新頻度は1時間に1回程度です)
共通ドメイン型のみの対応になりますので、このブログには対応していませんが、設置すると以下のように表示されます。

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2つとも、特にブログでのWebプッシュ配信に役立つ機能だと思いますのでぜひご利用ください。

国内のブラウザ向けプッシュ通知配信 5サービスの比較まとめ(2016年2月版)

昨年8月にスタートしたPushnateおよびこのWebプッシュマーケティング研究所。始まった頃は類似サービスも数えるほどでしたが、2016年に入ってちらほら関連サービスが増えてきました。今年はもう少し増えて、いよいよマーケットが形成されてきそうな予感がします。

そんなわけでサービスが出揃ってきましたので、2016年2月時点での国内のWebプッシュ通知配信サービスを我々Pushnate含めて5つピックアップして比較してみたいと思います。サービス選定の際にご参考いただければ幸いです。

※表は横に長いのでスマホから見られる方は横にスクロールしてください。

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