Webプッシュ

海外のWebプッシュ通知6つのサービス比較。決定版はこれだ!

以前にも海外のWebプッシュ関連サービスとして、OneSignalRoostを紹介したことがありました。それから1年ほど経ち、類似サービスもだいぶ増えてきたようです。久しぶりに調べてみたので、現時点のものをざっとまとめてみたいと思います。なお、国内のWebプッシュサービスの比較については以前書いたこちらの記事をご覧ください。

SendPulse

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https://sendpulse.com/features/webpush

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料
・60ドル/月
・Chrome
・Firefox(PCのみ)
・Safari(PCのみ)
・配信数無制限
・オプトイン3000まで
・ウェルカム配信(オプトイン時の自動返信)
・RSS配信
・メッセージ内の
“Powered by SendPulse”
表示を消せる
・オプトイン無制限

もともとはメールやSMSの配信サービスで、新機能としてWebプッシュ通知が追加されました。配信機能はシンプルですが、オプトイン時のメッセージ表現の選択肢が多いのと、デベロッパー向けAPIが用意されているのが特徴です。できるだけカスタマイズしたい、という方に向いています。

PushAssist

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https://pushassist.com/

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料
・29ドル/月
・69ドル/月
・119ドル/月
・Chrome
・Safari
・Firefox
・配信数無制限
・オプトイン3000まで
・複数サイト利用
・ウェルカム配信
・スケジュール配信
・オプトイン数増加

料金プランが複数ありますが、機能に差はなくオプトイン数のみで料金が決まります。内容が確認できませんでしたが、機能リストによるAPI連携もできるとのことです。こちらのページにはiOSのSafariで使える風の画像がありますが本当のところは謎です。サイト訪問時にポップアップメッセージ的に出せる機能なのかもしれません。

FoxPush

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https://www.foxpush.com/index.html

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料
・49ドル/月
・199ドル〜/月
・Chrome
・Safari
・Firefox
・月間1,500,000配信
・ウェルカム配信
・オプトイン数50,000まで
・各種レポート
・オプトイン100,000以上
・配信数無制限
・セグメント、ターゲティングの充実
・絵文字対応
・「powered by」外せる

他のサービスに比べると無料利用時の制限(オプトインや配信数)が緩めなのが特徴なのです。最初から配信ボリュームを大きく見込むケースに向いていますが、有料プランが49ドル〜と少し高めのスタートとなっています。こちらも仕様が確認できませんでしたが、無料プランでもAPI連携ができるようです。

Pushcrew

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https://pushcrew.com/

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料
・25ドル/月
・75ドル〜/月
・Chrome
・Firefox
・オプトイン数500まで
・配信数無制限
・RSS配信
・ウェルカム配信
・API 500コールまで
・オプトインと配信数無制限
・APIコール数増加
・モバイル対応
・複数サイト登録

無料の場合、オプトイン数が500までとなっており、本気で利用するとなるとちょっと足りないかな・・という印象です。ただ、まだリリースされていませんが、有料プランではジオターゲティングやABテストなど豊富な機能が予定されているのが特徴です。金額は不明ですが、さらに上位プランとしてEnterpriseというものも用意されており、イベントをトリガーにしたり、ドリップキャンペーンなどの機能が予定されています。マーケティングオートメーション系の機能まで備えているのはこのサービスのみです。

OneSignal

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https://onesignal.com/

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料 ・Chrome
・Firefox
・オプトインと配信数無制限
・セグメント設定
・ABテスト
・API利用
・不明

以前調べたときから少しサイトのデザインが変わったようです。Chrome向けプッシュという体裁でしたが、今はWebプッシュという名になっています。完全無料で使えるようです。

Roost

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https://goroost.com/

価格 対応OS/ブラウザ 無料で使える機能 有料で使える機能
・無料 ・Chrome・Safari※オフサイトプッシュ ・不明 ・不明

オンサイトでのプッシュ通知やサイトに組み込む通知センター機能と合わせて「OFF SITE Notification」という一機能としてWebプッシュを利用できます。オンサイトのプッシュ機能も使いたい、という場合には選択肢に入ると思いますが、Webプッシュ単体では機能説明もなく、ちょっととっつきづらい印象でした。

以上、6つほどピックアップしてはみましたが、

・とにかく無料でできるだけ使いたい→FoxPush

・ただプッシュを配信するだけでなく高機能やMA的な使い方など試したい→Pushcrew

という感じでしょうか。

メールやアプリのプッシュ通知から派生したサービスも多いですが、Webプッシュ専業の方が総じて最初のハードルは低そうな印象でした。ただし、日本国内のサービスともほとんど差はないので、特段理由がないかぎりは国産サービスでいいのかもしれないですね、今のところ。

Webプッシュマーケティングにおける6つのトピック(Google I/O 2016から)

先日開催された「Google I/O 2016」の中で「Deep user engagement with web push notifications」というセッションがありました。

他にもプログレッシブWeb関連のセッションがいくつかあり、その中でWebプッシュに触れているものもありましたが、単独で扱っているのはこのセッションだけでした。というわけで、本セッションの内容から特にマーケティング的に重要そうなポイントを6つピックアップして紹介したいと思います。(Web Push プロトコルの話など一部割愛している箇所もありますので詳しく知りたい方は動画もご覧ください。)

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ペイロード時代のWebプッシュにより実現される、Webアプリ6パターンのUX

前回のブログでもポストしました、Chrome50から実装されるブラウザからのプッシュ通知におけるペイロード機能。簡単に言いますと、今まで定型メッセージしか送れなかったのが、ユーザー行動や属性に基づいたパーソナライズされたプッシュ通知が送れるというものです。

プッシュ通知自体はすでにネイティブアプリでは何年も使われており、その使われ方もだいぶ工夫がされてきています。そのあたりも参考にしつつ、今日はこのペイロードが使えることを前提としてどんなWebサービスと相性がよさそうなケースを6つほどリストアップしながら考えてみたいと思います。

※実際のサービスに適用しやすいように、なるべくケースは抽象化しました。

①サイト内でのアクション後、段階を経ながら提供されるサービス

対象:ショッピングサイト、サービスEC、宅配系サービス

amazonアプリを使っていると、商品が発送された時や完了したときにプッシュ通知が届く経験をしたことがあるかもしれません。このように、ユーザーがサイト内で購入などのアクションをした後、一定の期間でサービス提供が完了するというタイプです。一般的なECはもちろん、オーダーメイドで時間がかかる商品、または出前や印刷、クリーニングといったサービスECと言われるジャンルにも向いています。このケースでは、Webプッシュはサイトへのリピート訪問よりも通知という機能を果たすことに重点が置かれます。

②サイト内でのメッセージ表示

対象:マーケティング関連ツール、各種サービス管理画面など

大抵のWebサイトではユーザーが入力する際に何らかのメッセージを表示します。これをもっと非同期的に解釈することで、そのサイトを利用中にプッシュするという逆の発想での使い方も考えられます。例えばマーケティング関連ツールでCSVでリストを抽出するときに時間がかかる場合がありますが、数十秒〜数分遅れて完了メッセージをWebプッシュで送るといったケースが考えられます。

③即時的な反応が必要なサービス

対象:オークション、チケット予約、タイムセールや新商品発売

「今すぐサイトから申し込まなくちゃ」というケースです。オークションやチケット販売、人気商品やセール商品などが該当します。Webプッシュはスマホのホーム画面に直接リーチできますので、即時性のある情報とは相性が良いです。また、Webプッシュの機能の一つであるカスタムボタンを使えば、通知ウィンドウからそのまま入札や予約、購入といったアクションにつなげることもできます。

④通知自体がコンテンツとして完結するサービス

対象:占い、天気予報、テレビ番組、俳句のような短文コンテンツ

ネイティブアプリではおなじみの天気予報など、最低限の情報を決まったタイミングでチェックできればいいというケースです。そのほかにもテレビ番組情報だったり、その日一番検索されたワード、占いのようなコンテンツなど、主にメディア系サービスにおけるパーソナライズ機能の一環として使われるケースもあるかもしれません。最近話題のLINEのBotなんかもここに近いです。

⑤ちょっとした予約

対象:レンタル系サービス、美容院などの来店サービス、飲食店

図書館やレンタル系サービスなど、絶対行くかどうかわからないけど、借りれるようになったら教えて欲しい、といったカジュアルな予約用途です。予約といえば最近はスシローアプリなども人気ですが、Webプッシュにおいてはアプリをインストールするほど繰り返し使わなさそうなサービス、そもそもアプリがないサービスが対象になりそうです。

⑥カート落ち、フォーム落ち

対象:ショッピングサイト、見込み客や予約を獲得したいサイト

ペイロード本命ともいえるケースです。

サイト内でショッピングカートやフォーム入力の途中で離脱してしまったユーザーに絞って再来訪を促進するケースです。コンバージョンに最も近いユーザーに訴求するのでROIを検証しやすいというのが最大の特徴です。ペイロードであれば、カートに入っている商品名を出したりセール情報と組み合わせて訴求することも可能です。

以上、6つピックアップしてみましたが、まだ他にもありそうな気がしますので、いずれフレームワーク的にもまとめてみたいと思います。

そしてこれらケースからもわかるとおり、Webプッシュは、例えば受注確認メールのような、エビデンス的な効果はほとんどありません。メールはもちろん、LINEよりもメッセージ表示量が少なく、プッシュ内でコンテンツとして成立させるのも難しい。それよりも、ユーザーが特にスマホを操作したりアプリケーションを起動しなくてもコミュニケーションができる、という特性を活かした実装が向いています。もうすぐChrome50がリリースされますので楽しみですね。

Chrome 50 ベータ版にて待望のペイロード機能が加わります

先日、Googleの日本語ブログでもお知らせがありましたが、Chrome 50 ベータ版が公開されています。

サイトからプッシュ通知を使って、ネイティブ アプリケーションと同じ方法でシステムレベルの通知をトリガーできるようになりました。

ついに待望のペイロードが実装されます。

最新バージョンの Chrome では、サイトで通知データのペイロードをプッシュ メッセージに含むことができるようになるため、サーバーの確認は不要になります。ユーザーのプライバシーを保護するため、プッシュ通知のペイロードは暗号化しなければなりませんプッシュ通知のペイロードPush API 仕様の一環であり、Firefox では既にサポートされています。

今までとは少し通知の仕方が変わることになります。そしてすでにFirefoxではサポートされているとのこと。
今までもこのブログではペイロードについて触れてきましたが、当初の予定である49ではなく、50での実装となりました。

今まではWebプッシュ通知といっても、実質固定のメッセージをユーザー全員に表示するという仕組みでしたが、これによりユーザー行動や属性に合わせたプッシュ通知が可能になります。やっとブラウザでもネイティブアプリと同じレベルで使えるようになるということです。(Facebookのように力技でそれを実現していたケースもあります)

JavaScriptコードを設置するだけでプッシュできるということもあり、これまでは個人ブログや小規模サイトで使ってみるというケースも多かったですが、これからはよりサイトと密接に結びついているような、Webサイトのユーザー体験全体に関わるような使い方も出てくると思います。

Chrome 50が正式版になり、それが行き渡るまでは少し時間かかりますが、今年の年末にはペイロードを使ったプッシュが普通になるのかもしれませんね。

Webプッシュ事例紹介:ICS MEDIA様

本日は、いつもと趣向を変えてPushnateを使ってWebプッシュ通知を実施されている事例を紹介してみたいと思います。

今回紹介するのはICS MEDIA様のWebサイトです。インタラクション設計を中心に事業を展開されている株式会社ICS様が運営されているオウンドメディアです。SSL環境ですが、共通ドメイン型のWebプッシュを設置されています。

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ページ上部に「プッシュ通知設定」というリンクがあります。

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これをクリックすると・・

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こんな風にモーダルウィンドウが出てWebプッシュ通知の受け取り設定ができます。このモーダル周りはPushnateの機能ではなく、ICS MEDIA様のほうで作られたものですね。Pushnateのプッシュ受け取りの設定画面はまだちょっと寂しげなので、この例のように、どんな情報が届くのかを事前に伝えるのは非常に良い例だと思います。

少し実装に手間がかかってしまいますが、ぜひご参考ください!

マーケティング・セールス活動におけるWebプッシュ通知の役割

昨年10月に、マーケティングオートメーションにおけるWebプッシュ通知の果たす役割 という記事を書きました。メール、ソーシャルメディア、Webプッシュそれぞれの、ユーザーとのパーミッションの度合いと母数についての考察記事です。当時はこの3種類をコミュニケーション上の特性で分類しましたが、今回はマーケティング手法としてサービス検討の中でどう作用するかについて考えてみたいと思います。

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国内のブラウザ向けプッシュ通知配信 5サービスの比較まとめ(2016年2月版)

昨年8月にスタートしたPushnateおよびこのWebプッシュマーケティング研究所。始まった頃は類似サービスも数えるほどでしたが、2016年に入ってちらほら関連サービスが増えてきました。今年はもう少し増えて、いよいよマーケットが形成されてきそうな予感がします。

そんなわけでサービスが出揃ってきましたので、2016年2月時点での国内のWebプッシュ通知配信サービスを我々Pushnate含めて5つピックアップして比較してみたいと思います。サービス選定の際にご参考いただければ幸いです。

※表は横に長いのでスマホから見られる方は横にスクロールしてください。

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Webブラウザ向けプッシュ通知のサービス導入事例と配信方法ガイド

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Webプッシュ通知(ブラウザプッシュ通知)とは?

Chromeブラウザのバージョン42以降(デスクトップ版とAndroid版)で使えるようになった、Webサイトから配信するプッシュ通知の仕組みです。ネイティブアプリではおなじみのマーケティング手法がWebサイトでも実現できるようになり、新しいリピート獲得ソリューションとして注目されています。

このページでは「Webプッシュって何?」という疑問から、国内外での導入事例、Webサイトへの導入のやり方について紹介します。

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