2016年 9月 の投稿一覧

BtoB向けドリップマーケティングの中で発揮されるブラウザ向けプッシュ通知の特性

4ead7400dbecc5301c429956c91936c1https://zapier.com/ より

1年近く前にこちらの記事を書いたときには、主にマーケティングオートメーションの文脈で、WebプッシュをメールやSNSを含むコミュニケーション手法と比較する形式で書きましたが、1年の間でいろいろ得た知見もあり少し違う軸で考メモ的に書いてみたいと思います。コミュニケーションというよりファンクション面でWebプッシュがマーケティングオートメーション、特にドリップマーケティングにおいてどう作用するかについてです。

「ドリップマーケティング」とは、シナジーマーケティングの用語ページによると

ドリップマーケティングとは、顧客と段階的に、ある程度自動化されたコミュニケーションを行うマーケティング手法のこと。

ステップメールを利用した施策がドリップキャンペーンと呼ばれることがあるように、メールマーケティングと類似した、その延長上にある概念とも言える。メールマーケティングと異なるのは、ドリップマーケティングはアプローチ手段がメールに限らず、電話やSNS、Webを通じたコンテンツなど様々なチャネルを使用してコミュニケーションを取る点である。

とあります。定義上、ユーザーへのアプローチ手段は様々ですが、トラッキング効率など考慮するとBtoB用途においては実質的にWebサイトやメールが中心になります。そしてサイト内でのある行動(特定ページの閲覧やお問い合わせなどのコンバージョン)をトリガーにドリップする場合、事業者側からの能動的なコミュニケーション手段は現在のところメールがメインです。ユーザー(=見込み客)がWebサイト上に滞在していればサイト内のインタラクションも可能ですが、アクセスしている時間は短いのでそれだけじゃ足りないです。

メールとWebサイト、Webプッシュ通知それぞれの特徴をまとめると、

メール:
非同期で時間軸を広くカバー、情報量の多いコミュニケーションができるが、大量に受け取るメールから選んでもらう必要がある。

Webサイト:
アクセスしている間に限るが、流入チャネルやサイト行動に基づいたバナーやレコメンドなど自由な表現ができる。

Webプッシュ:
メールアドレスがなくてもサイト内行動をもとに非同期かつ即時性の高いアプローチができるが表現力に劣る。

要は、WebブラウザのUXの延長でありながら時間軸を広くカバーしつつ、良い場所に通知できるというのがWebプッシュの特性です。プッシュ通知というとコミュニケーション的な文脈でばかりとらえてしまいそうですが、サイト内行動をベースに考えるとすぐ思いつくだけでも以下のケースがあります。

ECサイト:
発送お知らせ、注文やキャンセル確定、品切れや入荷通知、決済などの操作しわすれ(カート離脱、カゴ落ち)

ツール・Saas:
時間のかかる処理の完了、お問い合わせ、デモ利用、操作途中の離脱

コミュニティ・SNS:
友達の近況アップデート、自分へのリアクション

これら以外にも流入チャネルを組み合わせることで幅広い機能が実現できます。

例えばECサイトならセールのお知らせなども可能ですが、メールやSNSでもできることを考えると、Webプッシュに適しているのはこのあたりではないかと考えています。今後は、ただ伝えたい内容を送るだけでないサービスの具体化が進んできそうですね。

コンバージョン直前のユーザーにピンポイントにアプローチできる5つのCVR改善策の比較

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先日、Pushnateではショッピングカートやフォームから離脱してしまったユーザー(カゴ落ち、フォーム落ちユーザー)向けのWebプッシュ配信機能をリリースしました。コンバージョン成立のできるだけ近いポイントで施策を行うことで改善幅を大きく得られる、そんなコンセプトの機能ですが、同様の視点のソリューションがすでにいくつかあります。今回はそんな施策を5つほどピックアップし、長所や短所を比較してみようと思います。

選んだ5つの施策について

基本的にユーザーがサイトに訪問した後にそこで取った行動をベースに実行されるものを選びました。なので新規ユーザーを獲得するための広告やフォームのユーザービリティ改善、ABテストなどは含まれません。

①Web接客

主にECサイト上で、来訪者の流入経路やサイト内行動をもとに様々なアクションを実行できるサービスです。買ってくれそうな人にクーポンを提示したり、条件に合わせてポップアップメッセージを表示するといったことができます。EC版のマーケティングオートメーションのようなイメージといえば近いでしょうか。

長所:来訪者の行動をもとに多様な訴求ができる。大半の機能がサイトへのアクセス中に動作するので事前にユーザーへのオプトインは不要。サイトのトラフィック全てを利用できるのでコミュニケーション量を増やしやすい。

短所:トラフィックで課金されるサービスが多く、費用対効果の調整が難しいのとサイト全体が対象になるため打ち手の幅が広く人的リソースが必要になりがち。また、クーポンを使う場合は値引きの原資が必要になる。

代表サービス:KARTEflipdesk

②カートリカバリーメール(カゴ落ちユーザー向けメール配信)

あらかじめECサイト内で登録されたメールアドレスあてに、カートから離脱してしまったユーザーにメール配信します。

長所:ショッピングカートまで進んだ購買意欲の高い来訪者に絞ってピンポイントでメール配信できる。メールの表現力を活かして、新商品情報やセール情報などの情報も伝えられる。

短所:そもそもメールアドレスを獲得しておかないと配信できないので、会員登録や初回購入前の新規ユーザーには訴求しづらい。

関連サービス:カートリカバリー

③チャット接客

Web接客とも似ていますが、サイト閲覧中のユーザーに対して「お困りごとありませんか?」とコミュニケーションします。あらかじめコミュニケーションのルールを登録しておくことで自動化し、運用の手間を減らすことも可能です。ユーザー側にサービスや商材の理解が必要な場合などに向いています。

長所:Webサイトの右下などにウィジェット的に表示される。チャット形式ではあるが事前のオプトインが不要。テキストなので柔軟にコミュニケーションできる。

短所:メッセージ設定による自動化だけで対応できない領域ではどうしても人が対応しなくてはならない。ユーザー心理や導入サイトの種類によってはいきなり話しかけられると逆に居づらく感じてしまう可能性がある。

関連サービス:Zopim、KARTE TALK

④リターゲティング広告

特定のサイト内行動、特定カテゴリの商品を閲覧した人やフォームまで進んだユーザーなどに絞ってリターゲティング広告を配信する。

長所:フォームまで進んだユーザーにリターゲティング広告を配信。必然的にサイトから離脱して時間があくので、忘れた頃にさりげなくアプローチができる。

短所:対象を絞ると配信母数が大きくなりづらい。広告としてはボリュームがとりづらく、最低出稿額に達しない可能性がある。また、広告を掲載している他のメディアにアクセスしないかぎり広告を訴求する場がないので施策の到達率が低くなる。

関連サービス:カートリカバリー、DMP経由で配信できるリターゲティング広告

⑤Webプッシュ通知

こちらは完全に手前味噌ではありますが、Webプッシュ通知を使った施策です。オプトインしたユーザーに、対象とするサイト内行動を絞ってブラウザへプッシュ通知を配信します。

長所:ショッピングカートまで進んだユーザーに絞ってピンポイントでWebプッシュ通知を配信できる。会員登録などに比較すると必要なアクション数が少なく、配信のパーミッションが取りやすい。スマートフォンではホーム画面の最前面に通知内容を表示できる。

短所:safariブラウザに対応していないのでiOSユーザーへの訴求ができない。また、取りやすいとはいえ、オプトインが取れないと何も配信できない。メールに比べると表現できる量が少ない。

関連サービス:PushnatePushcrew

以上、5つほど比較してみました。
実は私もこの領域にそれほど知見がありません。ただ、今回調べてみた感覚だと、どの施策もまだそこまで浸透していないという印象で、だからこそ何がポピュラーになるか楽しみな領域でもあります。今後も引き続きアウトプットしていきたいと思います。

ショッピングカートやフォームから離脱したユーザーにWebプッシュ通知を配信する方法

2016年8月にリリースしたPushnateの新機能「カート・フォーム配信」の導入方法を紹介します。これは、ショッピングカートや入力フォームの途中から離脱したユーザー(カゴ落ち、フォーム落ちしたユーザー)に絞ってWebプッシュ通知を配信できる機能です。

設定は大きく分けて5ステップです。一部省略している箇所もありますので、管理画面内の記載も参照しながら設定してください。なお、すでに独自ドメイン配信の準備ができているWebサイトなら下記ステップの⑤のみで配信できます。

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デスクトップとモバイルそれぞれのプッシュ通知登録数を確認できるようになりました

先日、お知らせしましたとおり、カート・フォーム配信機能リリースに合わせて、Pushnateサービスサイトや管理画面のデザインが変わりました。今まではプッシュ通知を許可しているユーザー数は合計のみの表示でしたが、今回のリニューアルからデスクトップ、モバイルそれぞれの登録数が見れるようになりました。ぜひチェックしてみてください。

デスクトップとモバイルそれぞれのプッシュ通知登録数を確認できます

デスクトップとモバイルそれぞれのプッシュ通知登録数を確認できます